健康な体に健康な精神が宿ります。健康な精神に健康な体ができるとは言えない部分もありますが、少なくも健康な精神は人の身体を健康にと向けてくれます。

古くより東洋では、「色心不二」言って体と心は二つにならないと言われています。「色」とは肉体のことです。全くその通りと思います。肉体に心は影響を受けます。イライラすると胃が痛くなったり、頭痛がしたりするのはその代表的な例です。また、逆に頭が痛くなれば心理的にイライラすのも色心不二の結果です。

それでも現代医学は、肉体の疾病は肉体に対する物理療法の治療しか施術しません。物理療法とは、投薬、手術、放射線の治療をいいます。ただ、胃潰瘍などのように精神的意識が胃に与える影響が大きいことが知られていますので精神を穏やかにするために安定剤が処方されることが多くあります。しかし、この安定剤の処方も物理療法の一種で心理療法ではありません。精神疾患についても、つい最近までが投薬のみによる治療でした。最近は認知行動療法という新たな心理療法が開発されてきていますが、まだまだ有効に治療が行われていないようです。将来に期待する認知行動療法だと考えます。

人類は、必ず肉体の疾病に対しても心理療法を使うときが来ると信じてやみません。


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